More Green:概要

3つの柱の一つである「More Green」には、多様な動植物に生息地を提供するための自然に近い設備の構築や、社員の「グリーン(環境に配慮した)」行動の奨励、水や大気の汚染を防止する対策、再生可能エネルギーの使用、廃棄物の削減、環境に優しい製品の製造、環境保護とエネルギー管理に向けた認定システムの導入といった、様々な側面を考慮した環境イニシアチブが含まれています。当社では、きれいな水をはじめとする天然資源の保護と、事業活動のカーボンニュートラルへ向けた道筋に焦点を当てています。

More Greenは、「世代を超えた持続可能な開発」の枠組みの重要な柱であり、この分野における複雑さと遠大な目標を示す長期的なプログラムです。More Greenに対する当社のコミットメントは一連のイニシアチブによって示されていますが、その多くが10年以上にわたり実施されています。

当社は「カーボンフットプリント」イニシアチブを通じて、2030年までに事業活動をカーボンニュートラルにするという目標を掲げています。これを達成するために、再生可能エネルギー購入や、当社のバリューチェーン全体でのさらなる排出量削減を計画しています。そして、当社の主要プロジェクトの持続可能性に注力し、More Greenの資本支出基金とともに社内のCO2価格設定方式を設置して、グリーンな未来への投資と環境にやさしい解決策の推進に取り組んでいます。「More Green基金」は、2020年以降、既に約40件に及ぶ新たな環境持続可能性プロジェクトの開始に役立っています。

さらに、当社では、バリューチェーン全体で天然資源の使用量を削減することや、積極的な水質管理プログラムが必要であるという認識のもと、きれいな水を守ることも目指しています。十分にきれいな水へアクセスできることは、社会的・文化的公正、生態学的持続可能性、商業的利益に影響を及ぼします。そのため、当社では水リスクが生じる傾向のあるすべての施設で水質管理プログラムを導入し、製造廃水中の残留医薬品量の削減を進め、サプライヤーにも同様の要求をしています。メキシコのソチミルコ工場は、国際的な認証制度であるAWS(Alliance Water Stewardship)の認証を取得しています。2019年ベーリンガーインゲルハイムは、製薬企業として世界で初めて、この認証を取得しました。薬剤耐性(AMR)は、世界の公衆衛生にますます深刻な脅威をもたらしており、行政レベルのみならず、企業や社会全体でも対策を講じる必要があります。そのため、当社はAMR産業連盟に加盟しています。AMR産業連合は、薬剤耐性に対処するための持続可能なソリューションを提供するために設立された最大規模の民間連合です。

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